WONDER BOY

ART SHOW”スカートの男”壁画の過程と感想

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 06/23/2011



金沢でのART SHOWのためにGALLERYのなかの一部屋に壁画を描いた、その過程と感想や思ったことを書く、

////過程////

お昼過ぎに羽田から飛行機で小松に着いて、どこか寄ったりなんか買ったり、設営したり、よるごはんをみんなで食べにいったらすっかり22時で、壁画を描きはじめたのは22時だった、いつもLYは描くのがはやいので余裕だろ、とおもっていたが、思いのほか広く、今回は、壁、床のぜんぶで4面を描かなくてはいけないので2時間くらい描いてもまったく進まず焦った、いつも、壁画、ライブペイント、キャンバスにしてもなにを描くかを決めたりしないので、描きはじめた雰囲気で感じたり、考えるよりも手が動いてく、夜中2時くらいになってももうだいじょうぶかなっていうポイントまでも到達してませんでした、いつも描いててあるポイントまで行くと2倍のはやさでバシバシ描けるのだけど、4面は広い、この時点でもノロノロ描いていた、朝5時くらいになって、ようやく、だいじょうぶなところまできてそのまま7時まで描いた、7時にはあした午前中から床やれば終わるだろうというとこまできた、すごく腰が痛くてびっくりした、一回ホテルにもどってお風呂に入って少し眠って、またつづきを描いた、PAINTを撮影していたのでみんな徹夜でたいへんそうだった、ありがとう、床は下を向いて描くので、横壁を描くより描きやすいので結構 すぐおわった、14時に床が終了、ここでSHOWに必要な芝生を買いに行った、15時半頃もどってきて、19時からはじまるレセプションパーティまでに正面のをすこし残した以外は完成させたかったのでずっと描いてた、19時から横の壁はほとんど描いて、お客さんがちょっと集まってきたあたりで正面の大きなDIK HOUSEをかいた、結局、PARTYのときはお客さんと話したりしててあまりかけず、最終日である次の日に完成させることにした、レセプションには東京からもきてくれたりしてうれしかった、まる1日たべてなかったので、このときすごくお腹がすいた、BIG MACがたべたかった、パーティの後はみんなでのんだたのしかった、NYのはなしがおもしろかった、次の日は12時くらいから完成にむけて描いた、夜、飛行機でかえるので18時までには終わらせなくてはいけない、ちょっとゆっくりしたいので16:30を目標に描いた、椅子と机が厄介で描く場所が狭くて大変、最後に、正面のおおきなDIK HOUSEの上あたりを描いて壁画は完成させた、そのとき、world’s end girlfriendの”Singing under the rainbow”を聴きながら描いていたのだけど、とってもヤバかった、聴いてみてた人もぞわっとしたそうだ、LYは泣きそうでした、おわったらくたくただった、スパークリングとMcDonaldsがすごくおいしかった、写真撮ったりしてたら、もう空港にむかう時間だった、お世話になった金沢のみんなとバイバイして ヒロト君に空港まで連れて行ってもらった、出発したとき、壁画にバイバイ言うの忘れてたのを思い出した もうこの壁画みれないのに、、、

////感想////

いままで描いてきたPAINTや壁画のなかで、いちばん過酷で印象的なPAINTだった、なにより、PAINT前とPAINT後でかんがえてることなど頭の中身がすっかりかわった、性格がかわったんじゃないかとおもったくらい、すごく自分に影響を与えた壁画だった、描き続けることや意味、表現のことすこしだけ、核心に触れた気がした、実は空港までの車のなかで、いきなりなみだとまりませんでした、なんか最後にしっかり見てくるのわすれたし、なんか言うのわすれたとおもった、あと、やっぱり変な緊張の線があったのだともう、それが、ばしっと切れたらぼろぼろなみだでました、それほどLYには強烈な体験だった、この壁画は7月の終わりには消える、それでも、今回、PAINTした壁画はつぎの壁画へと形を変えて生きるとおもっている、小さい頃通っていた、絵のおじいちゃんの先生は、「いい絵を描いたらその絵がつぎの絵を持ってきてよくなる」といっていた、ひとついい壁を描いたら、その壁画つぎの新しい壁を持ってきてくれる、LYはそう信じているし、これからもそれをずっと繰り返すのだと思う、そしてもっとあたらしく変化する、なんで絵なんて描いてるかわからないけれど、LYはじぶんが PAINTした壁、キャンバスがとてもとても好きで、これからも死ぬまで全力で描いていきたいとおもった。おわり

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WONDER BOY 第6章 オスカーとスカートの男の約束の日、一角兎の剥製の青白い眼と眼、と抱えた花

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 06/11/2011



ぼくはすこし緊張していたんだけど、いつも通りゲームしながら歩いていた、学校から一回、帰って約束の場所を行くのを躊躇った、でも、やっぱり気になるから3つめのドーナツを半分残して出かけることにした、学校の裏の花の公園までは歩いて10分ぐらいだけど、とても面倒だった、ちょうど公園の入り口に差しかかったとき、人とぶつかったんだ、「イテッ」ぼくはおなかあたりに体当たりされおもわずゲームを落とした、ちょっと眼をみて睨んだら、去年クラスメイトだったリルだった、リルは酷く青白い顔をして、眼は泣きそうに充血していて、口はなにか言いたそうだった、でもリルは勢いよく学校の方へ走っていった、(イテー…)ぼくは地面に落ちたゲームを拾い上げ、公園の入り口に立って、中を見渡した、ブランコのところにあの男がいた、ぼくは近くまで行って話しかけた、「おい、約束通りまたきたぞ」男はいつも通りスカートを履いていて、きょうは頭に白い小さな花の冠をつけていた、長い髪が本当に女の人みたいだったけど、男は髭が生えている、「….彼女も誘ったんだけれど帰ってしまった…」男は残念そうに言った、「そりゃそうだろ、お前みたいな男に誘われたら女子はみんな帰るだろう、普通」「…..そんなに僕はおかしい?…」「うーん」ぼくは悩んだけれどなにも言わなかった、話題を変えた、「で、何処に行くんだ?」「….あぁ、ぜひ、僕の家に来てほしいんだ….」「おまえんち?なにすんの?」「…王冠パーティー..」「なにそれ」「…とりあえず、いこう..来てくれるよね?ちょっとまっててオスカー..花をたくさん摘んだんだ」…男はちょっと離れたとこをに置いてあるたくさんの白い花と黒っぽい紫の花を両腕に抱えて持ってきた、「…さ、行こう..」「おまえ家はどこなの?」「…ずっとあっちの..そうだ、あのさっきの女の子の家の近くだよ」ぼくと男は歩きながら話した、歩いている間も、男の腕に抱えられた花からすごい甘い匂いが出され、ぼくたちをまるで包み込んでいるようだった、学校がよく見えるくらい近くに来ると、ぼくはリルの家の場所を思い出して立ち止まった、「そういえば、リルの家って…え.あんな遠く?歩いていくとか無理だよ、バス乗らないと絶対無理」だから、ぼくは太ってるのも知っていると言わんばかりの眼で男を見てやった、男は眉間に皺を寄せて、ぼくを見た、「..バスね..スクールバス?」「スクールバスは無理だろ、、おまえ、それ、、」ぼくは考え込んだ「無理無理、スクールバスは無理だから公園の近くからでているバスにのろう!」「…あの黒いバス?..」「そう、あれ」ぼくと男は花の公園まで戻って、さらに150メートルくらいはなれたバスストップでベンチに座ってバスを待った、ぼくはゲームのつづきをして、男は花の品定めをしていた、15分くらいすると黒い街のバスが来た、「おい乗るぞ」「..うん..」バスに乗って席にふたりで並んで座った、バスにはぼくたちのほかに白髪頭のおじいさんがひとり座っているだけだった、おじいいさんは熟睡しているようで、ぼくたちが乗ってきた事にも気がつかない様子だった、バスの窓からはベンチが見えて、ベンチの下に落ちてる男が捨てた5〜6本の花が悲しげだった、花の公園の前を通ると公園では僕の近所に住む8歳の男の双子が遊んでいるのが見えた、バスで15分くらいして、「…あぁ、ここらへんだ、降りよう..」と男が言うので、バスを降りた、おじいさんはまだ眠っていた、ぼくは去っていくバスを見て、帰るとき面倒だなとすこし思った、男についていって暫く歩くと黒い屋根で壁は白い古い家が現れた、まわりには木がたくさん生え、小さい庭の芝生は手入れがされていなかった、庭には古く汚いロッキングチェアが置かれていて、椅子の下にはコーラの瓶が何本か転がっていた、そして、男の家のあたりは不思議な変な甘いクッキーみたいな匂いがした、「…ここ、どうぞ..」男は白い木のドアを開けて、首を傾げた、ぼくはすこし躊躇したけれどここまできて帰るわけにも行かないので、お邪魔した、中に入ると部屋は薄暗く、長いくらい廊下にはたくさんの額に入った写真や絵が一面に飾ってあった、誰かが描いた男の下手な似顔絵や老人の写真、なかにはMcDonaldsの紙袋までピンで刺してあった、ぼくはきょろきょろしながら進むと、リビングに入った、「うわぁ」ぼくは声をあげた、リビングにはたくさんの動物の剥製が置いてあった、13体くらいはあっただろうか、見た事のない剥製も4〜5体あった、剥製の眼はとても光っていて、ぼくは恐かった、剥製と共にたくさんの本棚が置かれていて大量の本もあった「…あぁ驚かせてしまってごめん..」男はライトのスイッチを入れたが、部屋は薄暗く、やさしい小さい淡い光が剥製にあたるだけだった、リビングの剥製に囲まれるようにあるおおきな古いダイニングテーブルに男はたくさんの抱えていた花を置いた、そして、黒い大きなガラスの花瓶をどこからかもってきて無造作に生けた、「..ここじゃないんだ、二階の部屋にきてほしい、そこでパーティをするから..」男は何も言えなくなってるぼくを促すように、大きな花瓶を抱えてリビングから出ながら、言った、「う、うん、うわぁ」ぼくは振り向いてまた悲鳴をあげた、リビングから廊下へ出るところの壁には大きな兎の剥製があって、大きな耳の間からは長い鋭い角が生えていた、眼は青白く不気味に光っていて、何よりも黒と白のボーダーの兎だった、「う、、ウサギ?」ぼくは眼をまんまるくして兎を凝視しながら言った、男はリビングから出たところからこちらの方へ戻ってきて、頭をかがみ、兎の剥製と眼を合せた後にぼくの眼を見ていった、「..これはね、一角兎だよ、これはね魔女にもらったんだ…」「まま、、まじょ?」「…そう、ちょっとむかし、僕がとてもよくしてもらった魔女だ..」男は兎の剥製と鼻を擦り付けながら話していた、「魔女ってほんとにいるのかよ、うそだろあんなのつくりもの」「…君は信じない?僕の話..」男は僕の眼をじっと見た、「、、、、、」長い沈黙、一角兎の眼がギラリとさらに光を増す、「はやくその二階のところでパーティしようぜ、はやく」ぼくは急いでリビングへ出て、廊下の横にある階段を上った、男はぼくのあとをついてきて、「…階段をあがってすぐの部屋だ、そこの扉を開けて..」ぼくは階段を上りきった眼の前のある、黒いアーチ型のドアをあけた、「!!」またぼくは驚いた、「うわぁスゴイ」部屋はそんなに広くなくぼくの子供部屋と同じくらいの広さで、部屋は全部真っ白だった、すべてに黒で絵が描かれていた、「ここすごいおまえが描いたの?」男は黒い花瓶を小さなテーブルに置いた、テーブルや椅子にも絵が描かれている、「…ううん、ちがう、ある人が勝手に描いていったんだ、それから僕はここがとても気に入ってね、パーティする場所にしているよ..」「へー..すげぇ..王冠もある」テーブルの上には白い小さい王冠と大きい王冠が置いてあった、「…パーティだからね、ほら、上にも旗をつけたよ..」天井を見るとそこにはペイントされた旗がところ狭しと張り巡らされていた、「うわうわすごい」ぼくは興奮して叫んだ、(剥製より全然いい)正直にそう思った、「…さ、王冠被って、僕はいまPIZZAとコーラとポップコーンをもってくるよ..あと、アイスクリームも..」ぼくは紙でできた、王冠を被って椅子に座って待っていた、男はたくさんのPIZZAをもってきていっしょに食べた、男も王冠を被り、PIZZAをおいしそうに食べた、ぼくもたくさんたくさん食べた、「…そんなに食べるから君はふっとているんだね..オスカー」アイスクリームを抱えながら食べているぼくに男は言った、ぼくは食べながら飛びでた自分のお腹をちらっとみて、またアイスクリームをたべた、「リルもくればよかったのにな、残念だったな」「…そうだね..また誘ってみよう、ぼくはいつもここでひとりでパーティをしているからね..きょうはオスカーが来てくれてとてもよかった..」ぼくは笑って男を見た、そして、随分と時間が経った、ふと時間が気になった、「ねぇ今、なんじ」ぼくは4本目のコーラの瓶を床に置いて言った、「…わからないな..この部屋は時計がないから..」ぼくは廊下をでて、階段上の窓をみた、窓の外は真っ暗でとてもまずい時間だとすぐにわかった、「ママに怒られる、、ごめんぼくはもうかえらないと」「…そうか..」ぼくは紙ナプキンで口を拭くと急いでその部屋を出た、出る時にもういちどその部屋を見渡した、男はこのとても不思議な空間で椅子に座ったままこちらを向いてコーラを飲んだ、「おまえはおかしくないとぼくはおもう、なにかいろいろ言われそうだし、スカートとか、でも、ぼくはおかしいとはおもわない」「………」「それとぼくは魔女の話も信じる」「………」「じゃあなバイバイ」ぼくは階段を急いで降りた、後ろから「..バイバイ、また..」と男のいつもよりすこし大きい声が聞こえた、ぼくは玄関をでるときリビングの方を何気なく見た、真っ暗闇の中、まだ、剥製たちの眼は光っている、でも、恐さはなかった、どこかその眼は、男の眼に似ている、強く儚く光っていてすこしこわく鋭い眼だ、(バイバイ)とあたまのなかで兎に言い、ぼくは玄関を飛び出し帰りのバスストップまで走った、あたりは真っ暗で、夢中だった、途中ゲームを男の家に忘れたのを思い出した、こんど、あった時に返してもらおう、そうだ、いつかあの男も家へ招待しよう、今度のパーティはゲームをしてもいいな、とおもった、この日、ぼくはスカートの男に出会ってから、4回目の遊ぶ約束の日だった、だけど、5回目はなかった、ぼくはもう男に会う事ができなかったから、この日から2ヶ月くらいしたとき、リルから男が死んだ事とリルがあの日、公園で見た話を聞いた、ぼくはいまでもあの兎の剥製の青白く光る眼とあの男の眼を忘れることができない、ぼくがいつもあの男を思い出す時、いつも男は、花の公園でいっぱいの白と黒の花を抱えて笑っている。

WONDER BOY 第3章 リルとスカートの男の出会い、ソフトクリームの匂いとシルバースター後編

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 05/27/2011



あたしはその日、学校へ行っている間、スカートの男の黒い手帳の事はすっかり忘れていた、放課後、「リル!スクールバス来たよ!はやく」と友達に叫ばれて、急いで鞄のなかにノートを入れている時に、底の方に折れ曲がって入っている手帳を見つけた、「あ、、」あたしはもう一度、ページを開いて”Question”のところをみた、「ブランコ、、、」(何処のだろう)「はーやーくー」友達がずいぶん遠くから叫んでいる、「ごめん!先、行ってて!先生によばれたの!」あたしも大きな声で答えた、「リル、先生によばれたって..」友達がもうひとりの友達に説明している声が聞こえた、「じゃーねーリルー」3人くらいの声と走っている音が学校に響いた、だれもいない教室でひとり、あたしはどうするか考えた、(ブランコがある公園ってどこだろう)ちょっと考えた間に、すぐ答えの場所が脳に入ってきた、なんとくだけど、あたしは、帰る方向とは逆の学校の裏の丘を上がったところにある、”花の公園”を思った、あたしは急いで学校をでて、丘をあがった、そこは、ブランコと、くるくる廻る遊具と、小さいアスレチックがあるだけの公園で、休日は人がたくさん来るけれど、平日はあまり人がいなかった、公園は大きな木々で囲まれていて、その木々は学校の裏の森へとつながっていた、木々のつぎにたくさんの花に囲まれた公園で”Flower park(花の公園)”とよばれている、あたしは入り口近くの大きな後ろに隠れて、公園の様子を伺った、きょうはちょうどライトグレーのパーカーをきていたので、そのフードを被って、隠れるように変化をまったけど、公園にはだれもいず、ブランコが風で揺れたり、時折、よわからない鳥の鳴き声が聴こえるだけだった、「なんだ、ここじゃないのかしら、、」あたしはきっとここの公園じゃないし、そもそもあの手帳にはブランコに来いとも書いてあったわけじゃないし、と思いながら、公園の中に入った、ブランコの近くへ行き、地面にスクールバッグを置いて、ひさしぶりにブランコへ座った、「のどか湧いた、コーラ飲みたい、、」あたしは、ブランコを小さく漕ぎながら、公園を囲む、名前もわからない花々が出す、匂いを嗅いでいた、何種類もの甘い匂いがあたりを包み、とてもよい気分になった、白い花を中心にたくさんの花が咲いていた、「ザザザ」アスレチックの裏の一面の花がオオキク動いたのが見えた、あたしは、なにか動物がいるのかなと思った、「ざざざざざ」今度はもっと大きく動いた、あたしは身を乗り出して、そちらの方を見た、白い布のようなものが動いている、その時、ぶわっと花畑の中から、ボロボロの麦わら帽子を被った頭がでてきた、手にはたくさんの白い花が持たれていて、「人?」あたしは、おどろきながらも様子を注意深く伺った、人だった、しかも、男、あ!立ち上がった、白いワンピースを着ている..「 あの男、、、」そう、そこにはスカートの男がいた、満足そうに自分が摘んだ花々を眺めている、スカートの男は立ち上がり、踊りだした、足をあげたり、手元を胸に当てたり、曇り空から差し込んだやさしい陽の光を浴びて、スカートの男は摘んだ花で花の冠をつくり、ボロボロの麦わら帽子を脱いで、放り投げ、冠を被った、そして、また、たくさんの花を摘んで、アスレチックの上へ駆上がって、持っていた花を天にむかって投げた、花は持っていたよりも100倍くらい量が増えたように雨のように、公園に降り注いだ、白い花びら一枚一枚がキラキラと輝いて、甘い匂いを放った、雲は太陽を隠し、雨を降らした、冷たくない不思議な雨だった、ずぶ濡れであたしはまだブランコに座り、スカートの男の奇行を眺めていた、スカートの男はくるくるとまわる遊具にのっかって楽しそうに踊ったり、また、花を摘んで廻りながら投げたりしていた、花びらは雨と交じって、さっきとは異なる微睡んだ匂いを発し、雨の滴をのせた花びらは一層、輝いた、スカートの男の履いた白いコンバースは泥んこだらけで、スカートも裾が泥で汚れていた、魔法のように踊り、魔術のように花びらを投げ、呪文のように小さな声で歌っていた、どこかで聴いた事のあるようなメロディーも聴こえる、ずいぶんと長い間、あたしはスカートの男を見ていた、あたしの手に握られていた黒い手帳も雨で濡れていた、その時、一瞬、スカートの男と眼と眼が合った、スカート男はあたしの、傍まで、駆け寄ってきて、あたしの手から黒い手帳を取った、少しだけ触れた、スカートの男の手は生温く、近くに寄ったときに感じた匂い甘い、ソフトクリームの匂いだった、スカートの男じは手帳を持ったまままた踊りだした、あたしは、なんだか、手の感じを受けた瞬間に魔法から溶けたように、ブランコを降り、スクールバッグを持って、公園から逃げ出した、公園の入り口を出たところで、人にぶつかった、同じ学年のオスカーだった、オスカーは色白で太った男の子で、「イテ!」といっていつもあそんでいるゲーム機を落とした、オスカーとは眼が合ったが、あたしは、謝ろうと思ったけれど、何も言えず、走って逃げた、美しいけれど、見てはいけないようなものを見た感じで、なんだかママに内緒で悪いことをしてしまったような気持ちになった、あたしは、学校まで翔ていき、最後のスクールバスに飛び乗って家へとむかった、スクールバスにはめずらしくだれも乗っていなかった、クラブも雨で中止になったのかと思った、「どうしたの?そんなにびしょ濡れで」バスの運転手が聞いた「雨が降ってきたから..」あたしは前髪を触りながら言った、「雨なんてきょうは降ってないよ」あたしは嘘でしょとおもいながらいちばん後ろの席まで行って、座った、バスの窓から外を見ると、雨を降った感じはなかった、むしろ、とても晴れた綺麗な夕方だった、バスを降りて家まで歩いている間もとても不思議な気持ちだった、家に帰るとママがあたしを見ておどろいた「おかえり…?なんでそんなにびしょびしょなの?雨降ってた?あ!学校のかえりにあそんできたのね」「ちがう」あたしはママの顔をちゃんとみれないまま自分の部屋に行き、洋服を着替えてリビングに降りて、ソファに座った、「はい、ミルクティー」ママがテーブルの上に置いた、「コーラのがよかった」あたしはマグカップを睨んで言った、あたしはソファに寝転びながら、さっきのことをかんがえていた、眼を瞑るとママが聴いていた音楽が耳に入ってきた、ママが聴く音楽はいつもしらない曲ばかりだった、でも今流れている曲はさっき男が踊っている時に流れてきた曲にとても似ていた、「ママ、この歌ってなんて歌?」「んーこれはとても古い歌よ」「なに?」「What The World Needs Nowって歌」「ふーん」その日は夜中、眠っている間も夢の中でも、その曲が鳴り響いた、花びらとスカートの男と共に、、、

WONDER BOY 第5章 スカートの男が死んだ後、隣に住む男のその後の話、僕の世界 1

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 05/12/2011



僕はあれから、いつになってもスカートの男の指を上を歩く小さい黒い虫を忘れられなかった、あのお天気雨の日、僕の世界はすっかり変わってしまった、いや、スカートの男がこの街に、僕の家の隣に、引っ越してきてから変わっていたのだろう、僕はスカートの男の行動の後ろで、とても美しい物事の全てを知ってしまったし、見たのだ、なので、いままでとは、僕の眼がすっかりと変わってしまったのかもしれない、スカートの男が死んでいるのをみつけたあのとき、僕は、晴れているのに大粒の雨がふる、不思議な天気の中、ずぶ濡れになっても、スカートの男の指先の黒い虫を見ていた、それで、あまりにもあたりが甘い匂いに包まれているからね、僕は、スカートの男の肩あたりの匂いをそっと嗅いだんだ、不思議なとてもとても甘い匂いがした、僕は急にとても悲しくなって、泣きそうになったのだけど、涙はでなかった、そして、足下を見たら小さい白い花が咲いていて、大粒の雨に押しつぶされそうになっていた、僕はそれを摘んで、男の肩に、そっと置いて、家の中に入った、僕は人が死んでいるのを見てどしたらいいのかわからなかった、なんだかスカートの男が死んだ事は夢みたいで、現実じゃないみたいだった、死んでしまった今となっては、僕の妄想なんじゃないかと考える事もあるけれど、空き家になったスカートの男の家に何人か人がやってくるのをみてるのだけど、それは男の子だったり女の子だったり、老人だったりいろいろで、黒い猫だったりした時もあった、その度に、僕はこのスカートの男に関わっていたのは、僕だけじゃない事を思うんだ、で、小さい花を肩に置いた後、僕は家の中に入ってしまったわけだけど、10分ぐらいすると雨はやんで、外は金色に光る陽の光でいっぱいになっていた、僕は僕の部屋の小さい窓から、スカートの男を見ていたのだけど、たまたまそこを杖をついた老婆が通りかかって、スカートの男の異変に気がつき、寄っていったんだ、死んでいるのに気がつくと老婆は、ちょっと悲鳴をあげて、僕からは見えないんだけど通りにいた人とに話しかけて警察を呼んだみたいだった、しばらくすると、警察官とレスキュー隊がきて、近くには老婆と黒人の恰幅のいいおばさんが寄り添って、警察官と話していた、警察官がスカートの男の躯に触ると、僕の置いた白い小さな花は地面に落ちて、無数の黒い革靴に踏まれてしまった、スカートの男はあっという間に白い死体を包むようなシートに入れられてどこかへと運ばれていた、近所の野次馬の主婦たちも増え、老婆と黒人のおばさんは4〜5人の人たちとなにやら話していた、1時間もすると、スカートの男の死体があった、小さな庭には誰もいなくなり、そこで死んでいたこと自体がなかったかのような中、残された椅子が風で小さく揺れていた、僕はスカートの男の行き先も気になるけれど、なんだか、包まれていたあの冷たそうなシートがいやだった、僕はその日、夜遅くまでぼーっといろいろとかんがえていて、たまに窓から男の家を見た、スカートの男が生きている間はここからは様々な景色が見えた、家の中ではじけるロケット花火は笑えたし、バチバチと銀と白の光が弾けて、とても美しかった、そんな事がたくさんあったんだ、スカートの男が去った、その夜は夜空がとても黒くて、たくさんの星がキラキラと輝いていた、いろいろなところから虫の鳴き声が聴こえる、僕はその鳴き声につられるように、外へ出てスカートの男の庭に行って、スカートの男が座っていた、ボロボロの木のゆれる椅子に座ってみた、僕は座って、ゆっくりと空をみつめた、その時、僕はある事に気がついた、椅子からは僕の家の屋根がみえるのだけれど、その屋根のはじっこにBATMANのマークの形に切った黒いシートみたいのがくっついていたんだ、あれは弟がハロウィンの飾り付けをしたときにつけた飾りで、窓から飛んで屋根にひっかかってしまったのだろう、そのBATMANのマークはいまにも夜空に飛んでいきそうに、風に靡いていた、ひとつ謎が解けてよかった、ひとつあのスカートの男の事がわかってよかった、僕は、あのスカートの男が椅子に座って、僕の家の屋根の方を見ては、たまにうれしそうに笑っている謎が解けてなんだかとてもうれしかった、あの見えないものを見て笑うような顔の秘密がわかってよかった、なにかわかるということはうれしい、もう、この世界に、スカートの男はいない。

WONDER BOY 第4章 スカートの男が継母から聞いた物語「ギリムの黒と白の魔女、鏡に囚われた男と黒い毒林檎」4

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 05/12/2011



これはスカートの男の継母がスカートの男が眠る前に「白雪姫」をお話しようとしたけれどうる覚えで話した物語

「some day my prince will come~~~ some day we’ll meet again and away to his castle, we’ll go ,To be happy forever, i know~~~some day when summer is here we’ll find our love anew And the monsters will sing And wedding bells will ring some day when my dream come true~~~♩」ハウバルは椅子に座り、7人の小さい老婆たちに囲まれて歌っていた、ハウバルが白い魔女の家にやってきて10日が経っていた、「いい歌ね〜〜ハウバルもういっかい歌って!」「歌って!」ハウバルは片手にワイングラスを持ちすっかり酔っぱらっていて、すっかり気分をよくしてうっとりした眼つきで「もう一回だけよ」とウィンクした、「ハウバルってほんと美少年ねぇ」「美しいわほんと」、ハウバルと7人の老婆たちは白い魔女と鏡に囚われた男が街へと買い物に行っている間に、昼間からワインを取りだし、ピクニックをしいていた、本当は外へ出て風の気持ちがよい、陽の光が少し差し込むところへ出かけたかったのだが、ハウバルは黒い魔女に狙われているので、白い魔女スノーホワイトと絶対に外へは出てはいけないと約束をしていたのだった、「はぁ、すっかり酔っぱらってしまったわ…なんたって毎日この白い家のなかにいるのだもの…飲まなきゃやってられないわよね…」ハウバルは充血したてピンク色になった眼をこすりながら、また、グラスに赤ワインを継いだ、「ハウバル、いいのよ、こんな時は飲んじゃなさいよ」「飲んじゃえ飲んじゃえ」小さい老婆たちもいっしょになってワインをがぶがぶと飲んでいた、「ねえ、なんかおなかすかない?」ハウバルはキッチンの方をみながらお腹をさすった、「何もないわよ」「ランチ用にスノーホワイトが用意してくれたスープもパンも朝たべちゃったもの」「うん、なにもないわ」「なにもない」7人の小さな老婆たちはキッチンを探したけれど、チーズ1枚もなかった、「あるのはBIG MACの包み紙だけよ」「あの鏡の男はいっつもBIG MACたべてるけどふとらないのかしら?」「ほんとよね」「ほんとほんと」「ふう、どおする?」ハウバルは酔っぱらって椅子に項垂れていた、「ア!」ハウバルはいい事を思いついた顔をした、「外に出なければいいんでしょ?だったらPIZZAを頼めばいいのよ〜〜〜!」ハウバルと7人の小さい老婆たちは手を叩いて「そうよそうよ」とよろこんだ、「電話は?電話は?」………………….(黒い魔女の城の黒い魔女の部屋)「ん?んーーーーふっふっふ!やっとチャンスが来たよ!」黒い魔女ナイトブラックは水晶でハウバルたちの行動を1秒たちとも見逃さないように、監視していた、「とうとう、ハウバルを殺す時がきた….」魔女の水晶にはハウバルがPIZZA SHOPに電話をかけようとしているところだった、黒い魔女ナイトブラックは水晶に向かって、指をくるりとまわし、黒いもやもやとした霧のような魔法を電話にかけた、すると、次の瞬間、その黒い霧は電話の受話器の形になり、黒い魔女の手の中に収まった、そして、リリリリリンと甲高く大きな音を出した、黒い魔女は「コホン」と咳払いをして電話に出た「もしもし、あーあーこちらPIZZA BLACK SHOPです」「あ!つながったつながった」ハウバルの声の後ろでは「YEY!」や「WOW!」と小さい老婆たちの歓声が聞こえた、黒い魔女は一瞬笑いそうになったが、堪えて電話を続けた「ぷっ…あ.、あ、おきゃくさまぁ、PIZZAをご注文でしょうか?」「そうです!GARBAGE PIZZAを10枚!!」ハウバルはげんきよく答えた、「かしこまりました、GARBAGE PIZZAを10枚ですね、ご住所とお名前をおねがいします」魔女はいまにも笑いそうだった、「名前はハウバル、、住所は、住所は、、ねー住所わかる?」ハウバルは小さい老婆たちに聞いていた「すみません、住所はわからないんですけど、森の深いところにある、白い家なのですが、、」「あー白い家とは白い魔女のスノーホワイトさんのおうちですね?わかりました30分後にお届けしますガチャ」黒い魔女は急いで電話をきって(正確には黒い霧の受話器を消した)大笑いをした、「あーーーーははははは!ハウバルめ!あいつはばかなの?酔っぱらってちょうどよいわ!」黒い魔女は大急ぎで最後の支度に入った、このまえ急いで、街へ行って用意したPIZZA SHOPのコスチュームに着替え、ミイラの粉でつくった魔法の液体を飲み、若い男へと姿を変えた、いつもつかっている空飛ぶ魔法のほうきをピザ屋のバイクに変えた、そして最後に、黒い魔女がキッチンでつくった毒入りGARBAGE PIZZAを大切に抱え、バイクのボックスにやさしく入れた、「これで準備完了、ハウバルは死ぬね!このGARBAGE PIZZAを喰ってね!」黒い魔女ナイトブラックはバイクに跨がり、頭あたりを指で擦って”PIZZA BLACK”とかかれた黒いキャップを被り、お城の窓から勢いよくバイクで飛んでいった、、、

WONDER BOY 第4章 スカートの男が継母から聞いた物語「ギリムの黒と白の魔女、鏡に囚われた男と黒い毒林檎」3

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 04/09/2011



これはスカートの男の継母がスカートの男が眠る前に「白雪姫」をお話しようとしたけれどうる覚えで話した物語

、、扉から出てきた鏡に囚われていた男というのは、30歳くらいの若い男だった、背は180cmくらいで金色の髪は坊主くらいに短く、眼は灰色で、白いTシャツに黒い太いパンツを履いていた、スニーカーはLAKAIだった、男はハンバーガーを右手に持ち、左手にはナゲットみたいなものが見えた、「鏡に囚われた男ってどうゆうことなの?それと僕を殺そうとする事がどう関係あるの?」ハウバルが鏡に囚われた男に質問すると、男はハウバルの向かい側の椅子に座り、話しだした、小さい老婆たちがいるドールハウスから「ほんといい男ねぇ..」「ほんと」とヒソヒソ声が聞こえた、(たしかに…)ハウバルも心の中でそう思っていた、「私、570年前、鏡の中に魔女によって囚われてしまいました、呪いのような魔法です、私にはさまざまな能力があったので、魔女たちはそれが気に入らず、私に魔女たちから聞かれたことに答えると言う能力しか使えないように呪いをかけて閉じ込められたのです」男はハンバーガーをひとくち食べ話をつづけた、「私は様々な魔女のところへ回されました、70年前くらいからいまの黒い魔女ナイトブラックのもとへきました、彼女は美にとても拘る魔女です、世界で一番美しくないと気が済まないのです、それで最近はあなたの美しさがブラックナイトの美を抜き、私は正直にそのことを伝えました、そうしたらとても怒り、黒い魔女は取り乱し鏡を割って、魔法を解いてしまったのです、そのおかげで私は呪いから解き放たれ鏡の中から出ることができたです、そして魔女の中でもとてもやさしく力になってくれそうな白い魔女スノーホワイトのもとへ来たのです」「なるほどね、一番美しくありたいから黒い魔女は僕を殺してまた一番になろうとしたのね」ハウバルはやっと真相がわかりました、「でも、僕は殺されなかった、ってことは黒い魔女はまた僕を殺しいくるわけなの?」「そうね、きっと姐さんならそうするわ、あの人はとても執念深い人よ」白い魔女は僕の手を握ってさらに言った「でも大丈夫、私たちが守ってあげるわ、そろそろあの人にも眼を醒ましてもらって本来の高貴は魔女に戻ってほしいもの」「私もできる限り能力を使って君を守りたいと思ってる」鏡に囚われていた男はいつの間にかハンバーガーを食べ終わっていた、「ありがとう、でも一体どうやって….それにあの魔女に命令されて僕を殺そうとしたけど助けてくれたあの鼠の男の人もどうしたかしら….」、、その頃、魔女の城いる黒い魔女ナイトブラックは「shit!」「fuck!」いいながらデリバリーのPIZZAを30シートと黒に近いどろどろの赤ワインを飲んでいた、「あのガキどこへいった!」PIZZAの油でギトギトに汚れた手で、魔女は水晶のまわりをくるっと描き呪文を小さく唱えた、唇はPIZZAソーズやチーズで汚れている「あの鼠の野郎を殺し損なうなんて!!!ほら!まだみつからないのか!あの少年の居場所は!」黒い魔女はテーブルに両足をあげPIZZAにさらに夢中になった、しばらく経つと水晶がぼんやりと光を放ちながら、白い家を映し出した「ん?!」黒い魔女はテーブルのPIZZAやグラスを腕で床に落とし水晶を引き寄せた、そして、不気味な微笑が顔一面に広がった、「なるほどね、これは白い魔女の家じゃないか、、あの女、魔術で水晶に映し出されないようにしてたな、でも無駄、魔術は薄まってきてこっちにバレバレ!FUCK!」水晶にはもうはっきりと白い魔女の家が映し出されていた、「ここにfuckin’ハウバルがいるんだね、、、ふふふ、ハーッハッハハ!!」と眼を剥き出しにして大笑いをした、「さて、、、」黒い魔女はニヤリと笑い「今度はちゃんとしとめるよ、ハウバル」といって床に積まれたPIZZAの箱を蹴飛ばし部屋を出て階段を下り地下の禁断の魔術室へと向かった、、、

WONDER BOY 第4章 スカートの男が継母から聞いた物語「ギリムの黒と白の魔女、鏡に囚われた男と黒い毒林檎」2

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 03/27/2011



これはスカートの男の継母がスカートの男が眠る前に「白雪姫」をお話しようとしたけれどうる覚えで話した物語

…..ハウバルはどのくらい森の奥へ奥へ奥へと走ったでしょうか、ハウバルは走り疲れその場に座り込みました、(逃げろって言ったってこれからどうしたらいいの) ハウバルは泣きそうに顔がまっかになりました、「泣いているの?」ハウバルの近くで声がしました、やさしい女の声、あたりを見渡すとだれもいません、「どこからきたの?」「美しい男の子ね」「ほんと!」「スニーカーがおしゃれだわ!」「ひとりなの?」いくら見渡してもどこにも人はいないのにおしゃべりする声だけがつぎつぎと聞こえてきます、「どこにいるの?」ハウバルは怯えた声で言いました、「ここよここ」「わからないの?うふふ」「わたしたちが!」チクッ!!!ハウバルは地面についていた手に激痛が走るのを感じました、「イタッ!」手元をみるとなんと25cmくらいの小さい老婆が7人、ハウバルの背中の後ろに隠れてくすくすと笑っていました、「え?!あなたたちはだれなの?」「わたしたちはこの森に住んでいるものよ、あなたこそだれ?」「僕はハウバル、ギリムの黒い魔女に殺されそうになって、逃げろと言われてここまで来たんだ」老婆はみんなローラースケートを履いてくるくると滑ったりしていました、「そのなの?わたしたちはローラースケートで白い魔女の家へ行くところよ」「え、ほんとなの?僕も一緒に連れて行ってくれない?」「いいわよ、そうね、黒い魔女に追われているなら、白い魔女に相談するのがいちばんいいわ」ハウバルと7人の老婆たちはギリムの白い魔女の家へとむかいました、暗い森をどんどんとすすみ、途中にはみたことのないモンスターの眼が暗闇で光っていたり、森の大きな木たちのおそろしい声を聞いたりしました、1時間くらい歩くと暗い森の中に白いポワンとした光が包み込んでいるのを見つけました、「あそこよ」「白い魔女はこんなところにいたんだね、」白い魔女に家は陽のようなあたたかい光に包まれ、木でできている真っ白い屋根おうちでした、白いドアからぶらさがってる白い紐をひとりの老婆が引っ張ると上に付いている白い鈴がなり、中から声がしました、「どなたかしら?老婆たちね」白いドアを開けると魔女たちは「きゃーー」といって一斉に家の中にローラースケートで入って行きました、ハウバルははじめてくるところなのでドアの外でじっと白い魔女を見つめていました、(とても綺麗な人、、、)ハウバルはそう思って顔がなんだか赤くなりました、「はじめまして、あなたがハウバルね」白い魔女は、まっしろな長い髪を横でひとつにみつあみにしていて、よく見ると睫毛も眉毛も白かった、袖が膨らんだとても可愛らしいドレスを着ていた、「さぁ、どうぞ」ハウバルは恥ずかしそうに「お邪魔します」といって中へ入った、7人の老婆たちはローラースケートを脱げ捨て自分たち専用の、人形の家でくつろいでいた、「さあ、そこに座って」白い魔女は白い兎の毛でできた椅子を手で差した、白い魔女の部屋はすべての家具が白くて眼がとてもチカチカした、白い魔女は大きな白い木でできた椅子にかけて、消えていたひとつのキャンドルに息を吹きかけて火を付けた、「なんで僕の名前を知っているのですか?」白い魔女は美しい白い手を翻すと薄い氷のようなグラスに入ったミルクを現せたそれをハウバルに差しだしながら「あなたのことは水晶でみましたよ、それにわたしたちの間では森の外にはとても美しい男の子がいると噂になっていましたからね、とくにあの7人の老婆はよくあなたたちのことを話していたわ」7人の魔女はひとりは眠り、ひとりは本を読み、ふたりはこちらをみて内緒話し、ひとりが小さな鏡の前で髪の毛を整え、ひとりは新聞を読み、ひとりは散らかったローラースケートをきれいに並べていた、「そうなんですか、、、白い魔女さん、僕は貴女にお願いがあるの」白い魔女はうっすらと美しく笑った「それも大体なんだかわかってるわ、私の名前はスノーホワイト、ギリムの白い魔女です、あなたを追っているあの魔女は私のお姉さん、ナイトブラック、ギリムの黒い魔女よ、ナイトブラックはね、とても気難しい魔女ね、そして誰よりも美しくないと気が済まないの、本来、黒い魔女は高貴で素晴らしい魔法と知恵を持った魔女なのに、、、ほんとうにごめんなさいね」「いいえ、でもなぜ、ぼくが殺されなきゃ行けないのかわからなくって、、」「それはあなたが美しい男の子だからなのよ、、、さあ、入って、」白い魔女は暖炉のとなりにある扉を見ながら言った、そうすると扉が静かに開き、そこから男が出てきた、男はハウバルに向かって頭を軽く下げた、「この男は鏡に囚われていた男よ」、、、つづく

WONDER BOY 第4章 スカートの男が継母から聞いた物語「ギリムの黒と白の魔女、鏡に囚われた男と黒い毒林檎」1

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 03/21/2011



これはスカートの男の継母がスカートの男が眠る前に「白雪姫」をお話しようとしたけれどうる覚えで話した物語

「Slave in the Magic Magic Mirror ! Let me see…WHO….WHOOOOO IS THE FAIREST ONE OF ALL???!!!!!!」と偉大なるギリムの黒い魔女はうっとりと鏡に囚われた男に聞いた、この黒い魔女は2メートルくらいの背の高さで、黒い長い髪の毛は地面に着くくらい伸ばしている、眼は金色に輝き、唇は眠りに落ちるときのように黒く、肌は夢から醒める朝の様に白い、「さて、男よ、誰?美しいのはだれなの?」鏡の男は言った「それは白い小さな木の家に住む、ハウバルという少年です」「ハウバル….!WHO!!!! WHHHHHHHHHHHHHHY!!!」黒い魔女は発狂しました、近くに置いてあった瓶を鏡に向けて投げバリン!と鏡を割りました、そして魔女のほうきを持ちそれを膝でへし折って、勢いよく外へ出て、黒い自転車に乗ってどこかへ行きました、魔女は帰ってくるとイライラして2リットルのコーラを16本飲み、ビッグマックを38個食べました、ポテトもスーパーサイズで22個食べました、ナゲットは9個です、「SHIT!」そのあと魔女は「ファッキンボーイ!」と叫び、ベッドルームに置いてある水晶を持ってきて、呪文を唱えて、水晶に鏡にとらわれた男が言っていたハウバルがだれかを探しました、水晶にはひとりのとてもきれいな少年が本を読んでいるところが映し出されました、「このガキだというの?!」魔女は悔しくて唇を噛んで血が滲みました、「そうです、その男です」突然、魔女の背後から男の声がしました、魔女はびっくりして、後ろを振り返りました「お前は誰だ!」「私は鏡に囚われていた男です、貴女が鏡を割ってくださったおかげで、鏡の中から570年ぶりに私は外に出ることができました」「なんですってぇ!」魔女はまた発狂しました、「ギリムの黒い魔女様、この少年ですよ、私めがいいましたのは、、」男は水晶を指差していいました、「この少年がハウバル、そして私より美しい男だというの、、、」魔女は水晶に映ったホットミルクをおいしそうに飲んでいる少年を睨みました、「それでわ、私は失礼いたします、魔女様、私を解放してくださりありがとうございました」魔女ははっと思って振り返ると鏡に捕らえられていた男は姿を消していました、魔女は頭にきました、そばのマグカップに入っていた残りのコーラを飲もうとしたら、その中にねずみが1匹入っていました、「ぎゃあああ」魔女はマグカップを床に投げました、バリンとマグカップは割れ、床には震えて怯えるねずみがいました、「おまえ、、、」魔女はいいことを思いつきました、そして、人差し指をくるんと円を書き、呪文を唱えてねずみを大男に変身させました、ねずみはびっくりしてじぶんの姿を見回しました、「おまえ、おまえはこれから、この少年のところへいってこの少年を暗殺するのですよ」と言って、水晶に映し出された少年を指差しました、ねずみの大男は首をたてにこくこくとふり、魔女の部屋を飛び出しました、、、ハウバルはきょうはひとり森の近くの草原にグレーのドットのお気に入りのシートを敷いてピクニックをしていました、草原までデリバリーでPIZZAをオーダーし、大好きなトマトとアンチョビのPIZZAをコーラといっしょに食べていました、ハウバルの近くにはリスや子鹿や見たことのない黒いモンスターや小鳥や虫が寄って来て、楽しくお歌を歌ったりしていました、ハウバルはPIZZAでおなかがいっぱいになると、白のパラソルを立てて、シートにゴロンとねっころがり、黒いサングラスをかけて小説を読みはじめました、ハウバルは銀色の様な金色の様な柔らかい風に吹かれるとふわふわとする髪の毛で、肌は紙粘土のように白く、唇はストロベリーアイスクリームのようにピンクで、眼は黒く大きく丸い、そんな細く華奢な小さな女の子のような男の子でした、ハウバルは鼻歌を歌いながら読書に専念していました、すると、後ろから、大きな黒い陰がハウバルを太陽から遮りました、ハウバルは気づき後ろを振り返って、びっくりしました、男は大きな斧をふり上げ、いまにもハウバルにむけてふり下げようとしています、ハウバルは「きゃあ!」といって腕で顔を覆いました、でも、斧はふっては来ませんでした。男はその場に泣き崩れ「ごめんなさいほんとうにごめんなさい」と大声で泣きました、ハウバルはとてもびっくりしましたが男の大きな背中をさすり、「どうゆうことなの?あなたはだあれ?」「わたしはいつもあなたといっしょにあそんでいたねずみです、なのに魔女にこんな大きな人間の姿に変えられ、あなたを殺すようにいわれたのです、でもわたしにはあなたを殺すことはできない「魔女が?僕を?魔女….きっとギリムの黒い魔女の仕業ね」ハウバルは男の大きな毛深い手を、白い細い指で包み、男の涙で溢れた眼を見つめて言った、「だいじょうぶよ、僕がギリムの白い魔女にお願いしてあなたを元のかわいいねずみの姿に戻してあげるようにお願いするわ」「ダメです!ハウバルくんはやく逃げてください、魔女は必ずあなたが死んだか調べにきます、だから一刻も早く森へお逃げください」「なんですって..だめよ、午後から隣の国の王子とBMXで公園に行く約束をしてるのよ(BMXなんて乗れないけど)」「いいえ、ダメですいますぐお逃げくださいはやく!さあはやく!」男は強引にハウバルを森へ行かせました、「さあ逃げるのです!さあ!魔女が来てしまいます!」ハウバルは急いで森の中へと走って行きました、白いワンピースを捲し上げ夢中で走りました、森の森の奥へと向かって、足元をみるときょうおろしたばかりの白いコンバースのスニーカーが土で汚れているのが見えて立ち止まりました、息があらくなりはあはあとした、息づかいが森の深いところに響きました、「はぁはぁ….コーラのみたい..」ハウバルをそういって森から見える小さな空を見つめました、「shit..」ハウバルは小さく呟き、また森の奥深くへとむかって走り出しました、、、(つづく)

WONDER BOY 第3章 リルとスカートの男の出会い、ソフトクリームの匂いとシルバースター中編

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 03/18/2011



「ごちそうさまでした」あたしは夕食の間もずっときょう会ったあの男のことをかんがえていた、だいすきなキャベツとトマトとひよこ豆のスープをたいらげたスープ皿をキッチンに持っていった、「ママ、きょうね変な男に会ったのよ、スカート履いてるのよ」ママは泡だらけの手を夢中にいそがしく動かしながら「へぇー」とだけ言った、あたしはまた聞いてないし、どうせ嘘だと思ってると3秒だけママの横顔をじっと見て冷凍庫からアイスクリームをだしてキッチンを出ようとした、「リル!」ママが呼んだので顔だけ出して無愛想に言ってやった「なに?」ママは振り返りながら「気をつけなさいよ」と言った、「わかってる」あたしはわざと機嫌が悪そうに言って、自分の部屋へと戻った、「きゃ!へイン!ちょっと!」2階に上がったとき下からママの悲鳴が聞こえた、どうせ弟のへインがまた悪さをしたんだろうおもった、「へイン!!これはママのだいじな人形でしょう??!!どうするの!おばあちゃんからもらったのよ!」「ワーーーーーーーーーンギャーーーー」ママとへインの怪獣みたいな声が響いていた、あたしはアイスクリームを食べてお風呂に入ってコーラを飲みながらベッドでパパからもらったつまらない小説を読んでいた、「ふぅ」あたしはベッドにねころがって明日の朝、本当にあの男くるのかしら?とかんがえていた、(ママがちゃんとはなしを聞いてくれたらパパにも言って追い返してもらうのに、、、) あたしはそんなことを思いながら眠った、、朝、、薄くらいグレーと水色と白を混ぜたような小さく輝く朝、まだ、家は静かに眠っている、あたしは恐ろしいくらい、パッと目が醒めた、時計をみると6:10、男との約束の時間は過ぎている、あたしはこっそりとベッド抜け出し、弟の部屋の前をそーっと通って階段を習っているバレエの足先を生かしながら降りた、そーっとそおっと家の扉をあけて、黒いポストを見た、扉を片方の足で押さえながら、ポストを開けた、「あ、」ポストにはスカートの男が言ったように黒い手帳が入っていた、私はそれを胸に抱え、そーっと素早く自分の部屋に戻った、扉をそっと締め、扉に寄っかかり誰も起きてないか家の音を耳を澄ませて聞いた、、、、、(だいじょうぶ誰も起きてない) あたしはベッドに腰掛け、とても心臓がドキドキとして、心臓の中にマウスでも飼っているのじゃないかと思う、ページを開くと最初の方には何も書いてなくて、あたしはページをバラバラと開くと真ん中よりちょっといったページに見つけた、 右のページに真ん中に”Q” と書いてあり、左のページに”Q3 公園のブランコ”と書いてあった、その下には矢印が書いてあり”A.________”とだけ書いてあった、あたしはほかのページも探したけれどそれだけだった、「なにこれ、気持ち悪い」あたしはおもわず口にして、あした学校かどこかで捨てようと思いスクールバッグの中に放り投げまたもう少しだけ眠った、

PRAY

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 03/16/2011