WONDER BOY 小章94彼女の皮肉、ロケット花火とホクロ
私はあなたがきらいです。彼女は森に似たスカートと声で大声で叫ぶ、きのう夢にみた、くまはほんとたいしたことがなかった、人間嫌いのクマとの会話は、あの店のタイフードは旨いとか不味いとかそんな話だ、電話がかかってきたので急いでいったのだけれど、急いだかいもなく、やつはまだ来ていない、あなたがきらい、あなたのことがきらいです、キライ、でも、ほんの小さなホクロくらいだったら愛せるだろうか、そんな考えも虚しく、また、一層、二層と、きらいになるのだ、クマは、僕のことはすきでしょう?というから、まあ、好きだねと答えた、でも、クマときたら、うれしい顔もしない、きょうはなにしてあそぶ?花火がしたいね、JACKASSみたいにさ、スケートボードにロケット花火つけてあそぼうよ、パンパンパン!とてもたのしい、これはいいね、とクマと私は、夢中になって、ロケット花火をつけまくってあそんだ、ひまだった日々は、クマと、あの白い犬のおかげで、たすかった、犬と乗った馬は、山や森をかけて、とてもたのしかった、また、電話が鳴る、クマからの電話だ、腕の火傷の後が消えないって、ハンバーガー食べようか、メントスコーラしよっか、飽きないな、こんなことに比べると、あれらのいろいろは、きらいで虚しい、クマと朝方、おおきな葉っぱから、冷たい雫が落ちるのを、手のひらにのせてあそんだ、手は不思議、冷たい、描くし、触る、急に、指差し、きらいって言える、きょうのクマは黒いスーツできた、黒いゴミ袋には、なにがはいっているのか、とおもったけど、きかなかった、スーツでスケートとかマイク・キャロルみたいでかっこよくない?とクマはいった、全く、思わない、と中指を立てた、夢。
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