WONDER BOY

WONDER BOY 第3章 リルとスカートの男の出会い、ソフトクリームの匂いとシルバースター中編

Posted in Uncategorized by dikdiklyly on 03/18/2011



「ごちそうさまでした」あたしは夕食の間もずっときょう会ったあの男のことをかんがえていた、だいすきなキャベツとトマトとひよこ豆のスープをたいらげたスープ皿をキッチンに持っていった、「ママ、きょうね変な男に会ったのよ、スカート履いてるのよ」ママは泡だらけの手を夢中にいそがしく動かしながら「へぇー」とだけ言った、あたしはまた聞いてないし、どうせ嘘だと思ってると3秒だけママの横顔をじっと見て冷凍庫からアイスクリームをだしてキッチンを出ようとした、「リル!」ママが呼んだので顔だけ出して無愛想に言ってやった「なに?」ママは振り返りながら「気をつけなさいよ」と言った、「わかってる」あたしはわざと機嫌が悪そうに言って、自分の部屋へと戻った、「きゃ!へイン!ちょっと!」2階に上がったとき下からママの悲鳴が聞こえた、どうせ弟のへインがまた悪さをしたんだろうおもった、「へイン!!これはママのだいじな人形でしょう??!!どうするの!おばあちゃんからもらったのよ!」「ワーーーーーーーーーンギャーーーー」ママとへインの怪獣みたいな声が響いていた、あたしはアイスクリームを食べてお風呂に入ってコーラを飲みながらベッドでパパからもらったつまらない小説を読んでいた、「ふぅ」あたしはベッドにねころがって明日の朝、本当にあの男くるのかしら?とかんがえていた、(ママがちゃんとはなしを聞いてくれたらパパにも言って追い返してもらうのに、、、) あたしはそんなことを思いながら眠った、、朝、、薄くらいグレーと水色と白を混ぜたような小さく輝く朝、まだ、家は静かに眠っている、あたしは恐ろしいくらい、パッと目が醒めた、時計をみると6:10、男との約束の時間は過ぎている、あたしはこっそりとベッド抜け出し、弟の部屋の前をそーっと通って階段を習っているバレエの足先を生かしながら降りた、そーっとそおっと家の扉をあけて、黒いポストを見た、扉を片方の足で押さえながら、ポストを開けた、「あ、」ポストにはスカートの男が言ったように黒い手帳が入っていた、私はそれを胸に抱え、そーっと素早く自分の部屋に戻った、扉をそっと締め、扉に寄っかかり誰も起きてないか家の音を耳を澄ませて聞いた、、、、、(だいじょうぶ誰も起きてない) あたしはベッドに腰掛け、とても心臓がドキドキとして、心臓の中にマウスでも飼っているのじゃないかと思う、ページを開くと最初の方には何も書いてなくて、あたしはページをバラバラと開くと真ん中よりちょっといったページに見つけた、 右のページに真ん中に”Q” と書いてあり、左のページに”Q3 公園のブランコ”と書いてあった、その下には矢印が書いてあり”A.________”とだけ書いてあった、あたしはほかのページも探したけれどそれだけだった、「なにこれ、気持ち悪い」あたしはおもわず口にして、あした学校かどこかで捨てようと思いスクールバッグの中に放り投げまたもう少しだけ眠った、

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